ハードディスクへの <command>ELILO</command> ブートローダのインストール &architecture; のブートローダは elilo と呼ばれています。 これは x86 アーキテクチャ用の lilo ブートローダを基に作られ、 同様の設定ファイルを使用します。 しかし、ディスクの MBR やパーティションブートレコードを書く代わりに、 個別の FAT でフォーマットされたパーティションに必要なファイルをコピーし、 EFI パーティション内のファイルを指すように、 EFI Boot Manager メニューを修正します。 elilo ブートローダは実際には 2 つの部分からなります。 /usr/sbin/elilo コマンドは、 パーティションの管理をし、そこへファイルをコピーします。 elilo.efi プログラムは EFI パーティションにコピーされ、 Linux カーネルを読込・起動するよう、 EFI Boot Manager により実際に実行されます。 elilo の設定とインストールは、 基本パッケージのインストールの最終ステップで行われます。 &d-i; は、 EFI パーティションに適する潜在的なディスクパーティションのリストを提示します。 インストールの前の方でセットアップしたパーティションを選択してください。 一般的には、 root ファイルシステムがあるディスクのパーティションを、 選択します。 正しいパーティションを選択してください! パーティションを選択する基準は、 boot フラグがセットされている FAT フォーマットファイルシステムであるということです。 &d-i; は、 他のシステムディスクの EFI パーティションや EFI 診断パーティションを含む、 システムのディスクすべてを走査し、 見つかったものによって複数の選択肢を示す可能性があります。 elilo はインストール中にパーティションをフォーマットして、 以前の内容をすべて消去するかもしれないことを覚えておいてください! EFI パーティションの内容 EFI パーティションは、システムのハードディスクにある、 FAT ファイルシステムでフォーマットしてあるパーティションです。 通常 root ファイルシステムを含んでいるパーティションと 同じディスクにあります。 システムをロードするのに EFI Boot Manager が使用したり、 elilo のインストーラ部がこのファイルシステムに 直接書き込むためだけに必要で、実行中のシステムでは通常マウントされません。 インストール中に /usr/sbin/elilo ユーティリティは、 EFI パーティションの efi/debian ディレクトリへ 以下のファイルを書き込みます。 EFI Boot Manager は、 fsn:\efi\debian というパスを使用して それらのファイルを見つけることに注意してください。 時間とともに、システムをアップデートしたり再設定すると、 このファイルシステムにその他のファイルがあるかもしれません。 elilo.conf ブートローダが起動時に読み込む設定ファイル。 EFI パーティションのファイルを参照するようファイル名を書き換えた /etc/elilo.conf のコピーです。 elilo.efi システム起動時に EFI Boot Manager が実行するブートローダプログラム。 EFI Boot Manager コマンドメニューの Debian GNU/Linux を選択するとこれが起動します。 initrd.img カーネルを起動するときに使用する initial root ファイルシステム。 /etc/elilo.conf で参照されているファイルのコピーです。 標準的な Debian のインストールでは、 シンボリックリンク /initrd.img で指し示す /boot にあるファイルです。 readme.txt elilo にディレクトリの内容が管理されており、 次に /usr/sbin/elilo を実行すると、 どんな変更も失われると警告する小さなテキストファイルです。 vmlinuz 圧縮したカーネルそのもの。 /etc/elilo.conf で参照されているファイルのコピーです。 標準的な Debian のインストールでは、 シンボリックリンク /vmlinuz で指し示す /boot にあるファイルです。