必要な最低限のハードウェア
コンピュータのハードウェアに関する情報が集まったら、
そのハードウェアが今から行おうとしている
インストールの条件に足るものであるかどうかをチェックしましょう。
やむを得ない場合は、以下に載っているリストよりは
性能の劣るハードウェアでなんとかしなければならないこともあるでしょう。
しかし、これらのお奨めを無視した場合は、
結局不満を感じる可能性が高くなってしまうと思います。
デスクトップシステムには最低 Pentium 100、
サーバには Pentium II-300 が必要でしょう。
m68k のインストールには 68030 以上のプロセッサをお勧めします。
以下に示してあるドライブ容量よりは、
多少すくなくてもなんとかなるかもしれません。
デスクトップシステムには OldWorld PowerPC, NewWorld PowerPC
のいずれのモデルでも充分でしょう。
サーバには最低 132 MHz のマシンをお勧めします。
最低限必要なシステム (推奨値)
使い方RAMハードディスク
デスクトップなし
24 メガバイト
450 メガバイト
デスクトップあり
64 メガバイト
1 ギガバイト
サーバ
128 メガバイト
4 ギガバイト
以下には、よくある Debian システムの使い方の例を紹介します。
関連したプログラム群が使うディスク容量については、
からも情報が得られます。
標準的なサーバ
小規模かつ簡素なサーバで、気難しいシェルユーザをあまりたくさんは
抱えていない場合の値です。
FTP サーバ、ウェブサーバ、DNS、NIS、POP をやらせるとしたら、
ディスク領域は 100MB で足りるでしょう。
後は提供するデータに応じた容量を追加する必要があるでしょう。
デスクトップ
標準的なデスクトップマシンで、X Window System、
全デスクトップ環境、サウンド、エディタなどが入ります。
標準デスクトップタスクを使用すれば、約 2GB が必要ですが、
それより少なくても実行できます。
作業コンソール
さらに贅沢を省いたマシンで、X Window System や X アプリケーションは
カットしたものです。ラップトップ・モバイルコンピュータにいいかもしれません。
サイズはだいたい 140MB くらいです。
開発機
Perl, C, C++ といった開発用のパッケージをすべて含んだデスクトップです。
X11 や他の用途にもいろいろなパッケージを追加するとすると、
およそ 800MB くらいを予定しておくべきでしょう。
これらのサイズには、通常存在するユーザファイル、メール、
データなどは含まれていないことにご注意ください。
自分のファイルやデータに必要な容量は、
気前良く確保しておくに越したことはありません。
特に、/var パーティションには、
ログファイルのような一般的な内容に加え、Debian 特有の状態情報が多く置かれます。
dpkg のファイル
(インストールされたパッケージすべてに関する情報)
は、簡単に 20MB を消費します。
また apt-get は、
インストールする前にダウンロードしたパッケージをここに置きます。
/var には最低 100MB は割り当てておくべきでしょう。