最近の PowerMac でのパーティション分割
NewWorld PowerMac にインストールする場合には、
ブートローダ用に特殊なブートストラップパーティションを
作成しなければなりません。
このパーティションのサイズは少なくとも 819200 バイト以上とし、
パーティションタイプは Apple_Bootstrap
にしなければいけません。
ブートストラップパーティションを
Apple_Bootstrap タイプで作らないと、
マシンはハードディスクからは起動できません。
このパーティションは、partman
で新しいパーティションを作成し NewWorld boot partition
として使用するようにするか、あるいは mac-fdisk の
b コマンドを使って簡単に作成できます。
この Apple_Bootstrap タイプの特殊なパーティションが必要とされるのは、
MacOS がブートストラップパーティションをマウントして壊してしまわない
ようにするためです。OpenFirmware が、ここを自動的に起動できるように
特殊な変更がされてしまうからです。
ブートストラップパーティションに置かれるのは、
非常に小さな 3 つのファイルだけ:
yaboot バイナリ、この設定ファイル yaboot.conf、
第 1 ステージの OpenFirmware ローダ ofboot.b です。
これはファイルシステムにマウントする必要も、
またカーネルなどを置く必要もありませんし、またそうすべきではありません。
このパーティションの操作には、
ybin と mkofboot
ユーティリティを使ってください。
OpenFirmware に &debian; を自動的に起動させるためには、
ブートストラップパーティションはディスク上の他のブートパーティション
(特に MacOS のブートパーティション) よりも前に置かなければなりません。
ブートストラップパーティションは真っ先に作りましょう。
しかし、後からブートストラップパーティションを追加することも可能で、
mac-fdisk の r コマンドを使って
パーティションマップを並べ替え、マップ (これは常にパーティション 1 になります)
の直後にブートストラップパーティションを置けば良いのです。
これは論理的なマップ順で、物理的な順序ではありませんが、ちゃんと動作します。
Apple のディスクには、通常複数の小さなドライブパーティションがあります。
マシンを MacOSX とのデュアルブートにしたい場合は、
これらのパーティションと小さな HFS パーティション (最小サイズで 800K)
を確保しなければなりません。MacOSX は、起動のたびに、
MacOS パーティションもドライバパーティションもないディスクに対して、
初期化するかどうかを尋ねるからです。