CPU・マザーボードのサポート Sparc ベースのハードウェアは、数種の異なるサブアーキテクチャに分かれており、 sun4, sun4c, sun4d, sun4m, sun4u, sun4v といった名前で認識されています。 以下に、各サブアーキテクチャにどのようなマシンが含まれ、 どの程度サポートされるだろうか、といったことを一覧します。 sun4, sun4c, sun4d このサブアーキテクチャには、旧式の 32 ビットマシンが含まれており、 もうサポートされていません。 完全なリストは、 Wikipedia の SPARCstation ページ をご覧ください。 sun4m sun4m は現在サポートしている、 唯一の 32 ビットサブアーキテクチャ (sparc32) です。 このクラスのもっともポピュラーなマシンは、Sparcstation 4, 5, 10, 20 です。 複数のプロセッサでプロセスを実行する対称型マルチプロセッシング (SMP) を、 安定性に問題があるため、このハードウェアでは、 サポートしていないことに注意してください。 単一プロセッサ (UP) sparc32 カーネルはマルチプロセッサマシンでも、 (最初の CPU しか有効になりませんが) 問題なく起動します。 sun4u このサブアーキテクチャには、UltraSparc プロセッサとその互換 CPU を搭載した、 全 64 ビットマシン (sparc64) が含まれます。 ファームウェアやブートローダのバグで、 CD から起動する際に問題が起きる可能性もありますが (netboot でこの問題に対処できます)、 ほとんどのマシンがきちんとサポートされています。 UP や SMP の構成にあわせて、 sparc64 か sparc64-smp のカーネルを使用してください。 sun4v Sparc ファミリに新しく追加され、 Niagara マルチコア CPU を搭載したマシンを含んでいます。 現在、こういった CPU は Sun の T1000 サーバや T2000 サーバでのみ利用でき、 きちんとサポートされています。sparc64-smp カーネルを使用してください。 サーバの PRIMEPOWER ファミリで使用されている富士通の SPARC64 CPU は、 Linux カーネルのサポートが不十分なため、 Debian でもサポートしていないことにご注意ください。