メール配送エージェントの設定
現在、多くの人々の生活において電子メールは非常に重要な要素になっています。
ですから Debian がインストールの過程でメールシステムを正しく設定させたと
しても何も驚くことはありません。Debian の標準のメール配送エージェントは、
比較的小さく柔軟で、学習することが容易な exim4 です。
コンピュータが任意のネットワークに接続していないとしてもメールシステムの
設定が必要かどうか、あなたは尋ねるかもしれません。短い答えは「イエス」です。
もっと長い説明は「いくつかのシステムユーティリティ (cron、
quota および aide …) が
電子メールであなたに重要なメッセージを送るかもしれないから」です。
そこで、最初の画面にいくつかの共通のメールシナリオが示されます。
あなたのニーズに最も近いものを選んでください。
インターネットサイト
システムはネットワークに接続されています。また、メールは SMTP を
使って直接送受信されます。次の画面でマシンのメール名や受信、あるいは
中継メールのためのドメインリストのような二三の基本的な質問をされるでしょう。
スマートホストでメール送信
このシナリオでは、あなたの送出したメールが他のマシンに転送されます
(実際の仕事はスマートホスト
がします)。また、
スマートホストは通常あなたのコンピュータ宛てのメールを格納します。ですから、
ずっとオンラインである必要はありません。それは、fetchmail のような
プログラムを通してスマートホストからメールをダウンロードしなければならない
ということも意味します。このオプションはダイアルアップユーザに適しています。
ローカル配信のみ
システムはネットワーク上にありません。また、メールはローカルユーザ間
でのみ送受信されます。あなたが何かメッセージを送るつもりでなくても、
いくつかのシステムユーティリティがさまざまな警告 (例えば、いとしの
Disk quota exceeded (ディスク割当量超過)
) を時々送るかも
しれないので、このオプションを強くお勧めします。また、このオプションは
これ以上の質問をしないので新規ユーザに便利です。
今は設定しない
何をしているのか完全に確信しているようでしたら、これを選んでください。
これはメールシステムを未設定のままにします。あなたが設定するまでメール
の送受信はできないでしょう。また、システムユーティリティからの重要な
メッセージを逃してしまうかもしれません。
これらのシナリオのどれも必要なものに適さない場合、あるいはより
申し分ないセットアップが必要なら、インストール完了後に
/etc/exim4 ディレクトリ下の設定ファイルを編集する
必要があるでしょう。exim4 に関するより多くの情報は、
/usr/share/doc/exim4 をご覧ください。