From 1ea73eea5ecc6a8ed901316049259aee737ee554 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: Joey Hess Date: Fri, 7 Oct 2005 19:51:38 +0000 Subject: move manual to top-level directory, split out of debian-installer package --- ja/welcome/about-copyright.xml | 169 +++++++++++++++++++++++++++++ ja/welcome/doc-organization.xml | 205 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ja/welcome/getting-newest-doc.xml | 28 +++++ ja/welcome/getting-newest-inst.xml | 40 +++++++ ja/welcome/welcome.xml | 29 +++++ ja/welcome/what-is-debian-hurd.xml | 43 ++++++++ ja/welcome/what-is-debian-linux.xml | 151 ++++++++++++++++++++++++++ ja/welcome/what-is-debian.xml | 190 +++++++++++++++++++++++++++++++++ ja/welcome/what-is-linux.xml | 178 +++++++++++++++++++++++++++++++ 9 files changed, 1033 insertions(+) create mode 100644 ja/welcome/about-copyright.xml create mode 100644 ja/welcome/doc-organization.xml create mode 100644 ja/welcome/getting-newest-doc.xml create mode 100644 ja/welcome/getting-newest-inst.xml create mode 100644 ja/welcome/welcome.xml create mode 100644 ja/welcome/what-is-debian-hurd.xml create mode 100644 ja/welcome/what-is-debian-linux.xml create mode 100644 ja/welcome/what-is-debian.xml create mode 100644 ja/welcome/what-is-linux.xml (limited to 'ja/welcome') diff --git a/ja/welcome/about-copyright.xml b/ja/welcome/about-copyright.xml new file mode 100644 index 000000000..dcd9097c9 --- /dev/null +++ b/ja/welcome/about-copyright.xml @@ -0,0 +1,169 @@ + + + + + +著作権およびソフトウェアライセンスについて + + + + + +この文書を読んでいる方は、多数の商用ソフトウェアにあるようなライセンス +(購入したソフトウェアのコピー 1 部を、1 台のコンピュータで使用できる) +はご存知のことでしょう。しかし、 +このシステムはそのようなものとは違います。 +私たちは、あなたの通っている学校や仕事場にあるすべてのコンピュータに +インストールすることを勧めます。 +また、友達に貸して、彼らのコンピュータにインストールするのを +手伝ってあげましょう。 +さらには、わずかな制限にさえ気をつければ、 +何千部ものコピーを作って売ることも可能です。 +なぜなら、Debian はフリーソフトウェアに基づいている +からです。 + + + + +フリーソフトウェアとは著作権を持っていないという +意味ではありません。 +また、このソフトウェアを含む CD が無償で配布されなければならないという +意味でもありません。フリーソフトウェアとは、 +まず、個々のプログラムのライセンスにおいて、 +プログラムを利用したり再配付したりする権利のためにお金を払う +必要がないことを意味しているのです。 +また誰でも、そのソフトウェアを拡張したり、改造したり、修正すること、 +さらにその成果を再配付することが可能であることも意味しています + + + + +Debian プロジェクトでは、ユーザの実用性に関する妥協から、 +私たちのフリーの基準に適合しないパッケージも利用できるようになっています。 +これらは公式なディストリビューションの一部ではありませんが、 +Debian ミラーの contribnon-free エリア +またはサードパーティ製 CD-ROM で入手できます。 +Debian FAQ + の Debian FTP アーカイブの節をご覧ください。 + + + + + + +このシステムに入っているプログラムの多くは、GNU 一般公有使用許諾 +GNU General Public License +(GPL) にしたがって利用許諾されています。 +この GPL は、プログラムのコピーを配布するときには、 +必ずプログラムのソースコードを利用可能にしておくことを +要求しています。 +これは、ユーザがそのソフトウェアを変更できることを保証するものです。 +そのため、私たちは、Debian システムに含まれる GPL 準拠のプログラムの +ソースコード + + + +Debian ソースパッケージの探し方や展開の仕方やバイナリの作成 +方法に関する情報については、 +Debian FAQ +の Debian パッケージ管理システムの基本をご覧ください。 + + + +をすべて収録しています。 + + + +Debian に収録されたプログラムの著作権やソフトウェアライセンスの形式には、 +他にも数種あります。それぞれのプログラムの著作権やライセンスは、 +一度システムをインストールすれば、 +/usr/share/doc/パッケージ名/copyright +ファイルを探せば見つけることができます。 + + + + +ライセンスや、Debian がメインディストリビューションにソフトウェアを +収録する際に用いているフリーの基準に関してより詳細な情報をお求めの場合は、 +Debian フリーソフトウェアガイドラインをご覧ください。 + + + + +最も重要な法律上の注意点は、このソフトウェアが +無保証であることです。 +これは、このソフトウェアを作成したプログラマらがコミュニティの利益 +を考えてのことです。 +ソフトウェアは、いかなる目的への利用に対しても保証されていません。 +しかし、ソフトウェアがフリーであるゆえに、ユーザには必要に応じて +ソフトウェアを修正する権限が与えられます。 +また、このようにしてソフトウェアの拡張が誰かによってなされれば、 +その利益も享受できます。 + + + diff --git a/ja/welcome/doc-organization.xml b/ja/welcome/doc-organization.xml new file mode 100644 index 000000000..d809c0cd8 --- /dev/null +++ b/ja/welcome/doc-organization.xml @@ -0,0 +1,205 @@ + + + + + + この文書の構成 + + + + +この文書は、初めて Debian をお使いになるユーザのために書かれたマニュアル +です。お手持ちのハードウェアの動作に関しては一般的な知識があることを前提と +していますが、なるべく専門的な知識がなくてもお読みいただけるよう心がけてい +ます。 + + + + +また熟練したユーザであっても、この文書で、最低限インストールに必要な容量や、 +Debian インストールシステムでサポートされるハードウェアの詳細など、 +参考になる情報を得ることができるでしょう。熟練したユーザの方には、 +この文書のあちこちをかいつまんでお読みになることをお勧めします。 + + + + +基本的にこの文書は、実際に体験するインストールのプロセスに沿って、 +順々に説明するように構成されています。&debian; のインストールの +各作業段階と、それに関連するこの文書の各節は以下の通りになっています。 + + + + + + では、お手持ちのハードウェアがインストーラ +のシステム要件を満たしているかどうかを調べます。 + + + + + + では、既存のシステムをバックアップし、 +Debian のインストールに先だつシステム設計やハードウェアの設定を行います。 +もしマルチブートシステムを考えているのでしたら、 +ハードディスク上に、Debian 用パーティションを作るための空き +領域を作っておく必要があるかもしれません。 + + + + + + では、あなたのインストール方法のための +インストールファイルを入手します。 + + + + + + では、インストーラを起動します。 +またこの章では、起動に問題があった際のトラブルシューティングの +手順についても紹介します。 + + + + + + では、Debian システムのための +Linux パーティションを作成します。 + + + + + +に従って実際のインストールを実行してください。 +ここでは言語選択、周辺機器のドライバモジュールの設定、 +(CD からインストールしていない場合) 残りのインストールするファイルを +デビアンサーバから直接取得するようなネットワーク接続の設定、 +ハードディスクのパーティション分割、最小構成のシステムのインストールを +行います。 + + + + + + では、新しくインストールした基本システムを +起動し、いくつかの追加の設定を行います。 + + + + + + では、追加ソフトウェアのインストールを +行います。 + + + + + + + +システムのインストールが終了したら、 +を読んで下さい。この章では、Unix や Debian に関する情報の +探し方や、カーネルの交換の方法が説明されます。 + + + + + + + +最後に、 には、この文書に関する情報や +貢献の方法が載っています。 + + + + + + + 文書への支援のお願い + + + + +どんな支援、提案、(特に) パッチも非常にありがたいです。 +この文書の作業中の版は にあります。 +そこでは、この文書の各アーキテクチャ向けの版や各言語版があります。 + + + + +ソースも公開されています。貢献するための情報については、 + を参照して下さい。提案、コメント、 +パッチ、バグ報告 (バグには &d-i-manual; というパッケージ名を使って下さい。 +ただしバグがすでに報告されていないかどうか、まずチェックしてください) +を歓迎します。 + + + diff --git a/ja/welcome/getting-newest-doc.xml b/ja/welcome/getting-newest-doc.xml new file mode 100644 index 000000000..dd8cf94bd --- /dev/null +++ b/ja/welcome/getting-newest-doc.xml @@ -0,0 +1,28 @@ + + + + + + このドキュメントの最新版の入手 + + + + +この文書には絶えず変更が加えられています。 +&debian; システムの &release; リリースに関する最新情報については、 +Debian &release; ページ +にて確認してください。 +このインストールマニュアルの最新版は、 +公式インストールマニュアルページ +からも利用できます。 + + + + diff --git a/ja/welcome/getting-newest-inst.xml b/ja/welcome/getting-newest-inst.xml new file mode 100644 index 000000000..50e546ebd --- /dev/null +++ b/ja/welcome/getting-newest-inst.xml @@ -0,0 +1,40 @@ + + + + + + Debian の入手 + + + + +インターネットを通じて &debian; をダウンロードしたり Debian の +公式 CD を購入したりするための情報については、 +入手方法についてのページ +を参照して下さい。 +Debian のミラー一覧 +には、Debian の公式ミラーサイトがすべて載っていますので、 +もっとも近いサイトを簡単に探すことができます。 + + + + +Debian は、インストール後に非常に簡単にアップグレードできます。 +このインストール手順では、システムの設定についてお助けします。 +一度インストールがすんでしまえば、必要に応じて +このようなアップグレードを行えるようになります。 + + + + diff --git a/ja/welcome/welcome.xml b/ja/welcome/welcome.xml new file mode 100644 index 000000000..cca95dd0e --- /dev/null +++ b/ja/welcome/welcome.xml @@ -0,0 +1,29 @@ + + + + +ようこそ Debian へ + + + +この章では、Debian プロジェクトと &debian; の概略を紹介します。 +Debian プロジェクトの歴史と &debian; についてすでにご存知でしたら、 +この章を飛ばして構いません。 + + + +&what-is-debian.xml; +&what-is-linux.xml; +&what-is-debian-linux.xml; +&what-is-debian-hurd.xml; +&getting-newest-inst.xml; +&getting-newest-doc.xml; +&doc-organization.xml; +&about-copyright.xml; + + diff --git a/ja/welcome/what-is-debian-hurd.xml b/ja/welcome/what-is-debian-hurd.xml new file mode 100644 index 000000000..c025c7ac8 --- /dev/null +++ b/ja/welcome/what-is-debian-hurd.xml @@ -0,0 +1,43 @@ + + + + + + + Debian GNU/Hurd とは? + + + + +Debian GNU/Hurd は、Linux モノリシックカーネルを GNU Hurd +— GNU Mach マイクロカーネルの上で走る一群のサーバ — +で置き換えた Debian GNU システムです。Hurd はまだ完成していません。 +現在のところ、i386 アーキテクチャでのみ開発されていますが、 +システムが安定してくれば、他のアーキテクチャにも移植される予定です。 + + + + +詳しくは、 +Debian GNU/Hurd 移植ページや +debian-hurd@lists.debian.org メーリングリスト +を参照して下さい。 + + + + diff --git a/ja/welcome/what-is-debian-linux.xml b/ja/welcome/what-is-debian-linux.xml new file mode 100644 index 000000000..1d32a27d7 --- /dev/null +++ b/ja/welcome/what-is-debian-linux.xml @@ -0,0 +1,151 @@ + + + + + + &debian; とは? + + + +Debian の哲学や方法論と、GNU ツール・Linux カーネル・その他の +重要なフリーソフトウェアとを組み合わせることにより、&debian; +と呼ばれるユニークなディストリビューションが形成されています。 +このディストリビューションは、多数のソフトウェア +パッケージから構成されています。ディストリビューションに +含まれる個々のパッケージは、実行ファイル・スクリプト・ドキュメント・ +設定情報などから構成されています。また各パッケージには、 +そのパッケージに責任を持つメンテナがいて、 +そのパッケージを最新に保ち、バグ報告を追跡し、パッケージにされている +ソフトウェアの上流開発者と連絡をとることについて、第一に責任を負います。 +大きなユーザベースが、バグ追跡システムとあいまって、 +問題がすぐに発見・解決されることを保証しています。 + + + + +Debian は、細部に注意を払うことで、高品質で安定でスケーラブルな +ディストリビューションとなっています。小さなファイアウォールから +科学用途のデスクトップワークステーションやハイエンドネットワーク +サーバまで、様々な用途に合わせたインストールが可能です。 + + + + +Debian は、技術的な優越性や Linux コミュニティーのニーズや期待への深い +コミットメントによって、上級ユーザに特に人気があります。 +Debian はさらに、現在 Linuxが普通に持っている多くの特徴を導入しました。 + + + + +例えば、Debian はソフトウェアの簡単なインストール・削除用に +パッケージ管理システムを持った初めての Linux ディストリビューションでした。 +さらに、再インストールせずにシステムの更新ができる、 +初めての Linux ディストリビューションでした。 + + + + +Debian は Linux 開発のリーダーであり続けています。 +その開発プロセスは (完全なオペレーティングシステムを構築し維持するような +非常に複雑なタスクであったとしても) オープンソース開発モデルが、 +どれほどうまくいくことができるかの好例となっています。 + + + + +Debian を他の GNU/Linux ディストリビューションと区別する最大の +特徴は、パッケージ管理システムです。Debian システムの管理者は、 +システムにインストールされるパッケージに関して、ひとつのパッケージの +インストールからオペレーティングシステム全体の自動アップデートまで、 +完全に制御することができます。個々のパッケージをアップデートしない +ように設定することもできます。あなた自身がコンパイルしたソフトウェアに +ついて、その依存関係を設定することもできます。 + + + + +トロイの木馬や他の悪意あるソフトウェアからあなたのシステムを +守るために、Debian のサーバは、アップロードされてきたパッケージが +登録された Debian 開発者からのものかどうかを確かめます。 +また、Debian の各パッケージは +より安全な設定となるように細心の注意が払われています。 +もしリリースされたパッケージにセキュリティ上の問題が発生すれば、 +その修正版は通常すぐに利用可能になります。 +Debian の簡単なアップデートオプションによって、 +セキュリティ修正はインターネットを通じて自動的にダウンロード・ +インストールすることができます。 + + + + +あなたの &debian; システムについてサポートを受けたり、Debian の +開発者たちと連絡したりする第一の、そして最良の方法は、Debian +プロジェクトが運営する多数のメーリングリストを用いることです +(この文章の執筆時点で &num-of-debian-maillists; 以上のメーリングリストがあります)。 +メーリングリストを簡単に講読するためには、 + +Debian メーリングリスト講読ページ +を訪れて、フォームに必要事項を記入するとよいです。 + + + + diff --git a/ja/welcome/what-is-debian.xml b/ja/welcome/what-is-debian.xml new file mode 100644 index 000000000..d77808cc7 --- /dev/null +++ b/ja/welcome/what-is-debian.xml @@ -0,0 +1,190 @@ + + + + + + Debian とは? + + + +Debian は、有志の集まってできた団体で、フリーソフトウェアを +開発し、Free Software Foundation (フリーソフトウェア財団) の理想を +推進することを目的としています。Debian プロジェクトは 1993 年に、 +比較的新しい Linux カーネルをもとにした、完全で一貫性ある +ディストリビューションの制作のために、Ian Murdock +が開発者を広く募ったときに始まりました。 +献身的なファンたちの比較的小さな団体は、最初 +Free Software Foundation +によって支援を受け、 +GNU +の哲学に影響されていましたが、数年後には +&num-of-debian-developers; 人もの Debian 開発者 +を抱える組織になりました。 + + + + +Debian 開発者はさまざまな活動に参加しています。例えば、 +Web や +FTP サイトの管理、 +グラフィックデザイン、ソフトウェアライセンスの法律的な分析、 +文書の執筆、そしてもちろん、ソフトウェアパッケージの +メンテナンスです。 + + + + +私たちの哲学を伝え、Debian が支持する原則を信じている開発者を +引き寄せるために、Debian プロジェクトは、私たちの価値の概略を +述べ、Debian 開発者であるとはどういうことかという指針とする +ために、多数の文書を発表しています: + + + + + +Debian 社会契約 +は、Debian のフリーソフトウェアコミュニティへの関与について述べたもの +です。この社会契約を守ることに同意する人は、誰でも +メンテナ になることができます。 +メンテナは誰でも、Debian に新しいソフトウェアを追加することができます +— そのソフトウェアが私たちの条件に照らしてフリーであり、 +パッケージの品質が基準を満たしていれば。 + + + + + +Debian フリーソフトウェアガイドライン (DFSG) + は、フリーソフトウェアに関する Debian の基準を明確かつ簡潔に述べたもの +です。この DFSG は、フリーソフトウェア運動において非常に影響力のある +文書で、オープンソースの定義 のもととなったものです。 + + + + + +Debian ポリシーマニュアルは、 +Debian プロジェクトの品質基準を詳しく定めたものです。 + + + + + + +Debian 開発者は、ほかの多数のプロジェクトにも関与しています。 +それらのプロジェクトには、Debian 固有のものもあり、Linux +コミュニティの一部や全体に関係するものもあります。例えば、 + + + + + +Linux Standard Base (LSB) は、 +基本的な GNU/Linux システムを標準化し、 +サードパーティのソフトウェア・ハードウェア開発者が + (特定の GNU/Linux ディストリビューションではなく) +一般的に Linux 向けにプログラムやデバイスドライバを簡単に +設計することができるようにすることを目的としたプロジェクトです。 + + + + + +Filesystem Hierarchy Standard + (FHS) は、Linux のファイルシステムのレイアウトを標準化しようと +いう試みです。これによって、ソフトウェア開発者は +パッケージが様々な GNU/Linux ディストリビューションにどのように +インストールされるかを心配することなしに、プログラムのデザインに +努力を集中することができます。 + + + + + +Debian Jr. は、 +Debian を若年ユーザに提供できるようなものにするための内部プロジェクトです。 + + + + + + + +より一般的な情報については、 +Debian FAQ を参照して下さい。 + + + + + diff --git a/ja/welcome/what-is-linux.xml b/ja/welcome/what-is-linux.xml new file mode 100644 index 000000000..42cf327d3 --- /dev/null +++ b/ja/welcome/what-is-linux.xml @@ -0,0 +1,178 @@ + + + + + + GNU/Linux とは? + + + +Linux はオペレーティングシステム (あなたとコンピュータの間に立ち、 +他のプログラムを実行させる一連のプログラム) です。 + + + +オペレーティングシステムは、様々な基礎的なプログラムを含んでいます。 +それらによって、コンピュータは、ユーザと交信したり指示を受け取ったり、 +ハードディスクやテープ、プリンタにデータを読み書きしたり、 +メモリの使い方を制御したり、他のソフトウェアを実行したりすることが +できます。オペレーティングシステムの最も重要な部分は、カーネルです。 +GNU/Linux システムにおいては、Linux がカーネルです。システムの +残りの部分は、他のプログラムでできており、その大部分は GNU +プロジェクトによって書かれたものです。Linux カーネルだけでは +動作するオペレーティングシステムを構成できませんので、 +多くの人が日常的にLinuxと呼ぶシステムのことを、 +私たちはGNU/Linuxと呼ぶようにしています。 + + + + +Linux は Unix オペレーティングシステムを手本にしています。 +当初から、Linux は マルチタスク、マルチユーザシステムとして設計されました。 +この事実により、Linux は他の有名なオペレーティングシステムに対し、 +十分差別化できています。 +しかし、Linux はあなたが想像するよりもさらに異なっています。 +他のオペレーティングシステムとは対照的に、誰も Linux を所有しません。 +その開発の多くは無償のボランティアによって行われます。 + + + + +後に GNU/Linux になるものの開発は 1984 年、 +フリーソフトウェア財団 +が GNU という Unix ライクなオペレーティングシステムの開発を始めたときに +始まりました。 + + + + +GNU プロジェクトは、Unix™ や、Linux などの Unix ライクな +オペレーティングシステムと共に使うための一連のフリーソフトウェア +ツールを開発してきました。これらのツールは、 +ファイルのコピー・削除といった日常的な作業から、 +プログラムの作成・コンパイルや様々なドキュメントフォーマットの +高度な編集といった作業までを可能にします。 + + + + +多くのグループや個人が Linux に寄与する中で、 +最大の単独貢献者はいまだに (Linux の中で使用されるほとんどのツールだけでなく +哲学も作成した) フリーソフトウェア財団と、 +Linux を可能にしたコミュニティーです。 + + + + +Linux カーネルは、 +Linus Torvalds というフィンランド人の計算機科学の学生が +1991 年に、Usenet の comp.os.minix ニュースグループに +Minix の代替カーネルの初期バージョンを公表したのが始まりです。 +Linux International の +Linux 史のページ +参照して下さい。 + + + + +Linus Torvalds は、数人の信用できる協力者の助けを得て、 +数百人の開発者の仕事を調整し続けています。 +linux-kernel メーリングリストにおける議論の +すばらしい要約が、毎週 +Kernel Traffic で +読むことができます。linux-kernel メーリングリストの +より詳しい情報は、 +linux-kernel メーリングリスト FAQ + で読むことができます。 + + + + +Linux ユーザは、それらのソフトウェアの大きな選択の自由を持っています。 +例えば、Linuxユーザは、1 ダースの異なるコマンドラインシェルや +数種のグラフィカルデスクトップの中から選ぶことができます。 +この選択できるということが、しばしばコマンドラインやデスクトップを +変更できるという考えに慣れていない、 +他のオペレーティングシステムのユーザを当惑させています。 + + + + +Linux はまた、ほとんどクラッシュせず、 +複数のプログラムを同時に実行するのに優秀で、 +多くのオペレーティングシステムより安全です。 +これらの利点により、Linux はサーバー市場で最も急成長している +オペレーティングシステムです。 +さらに最近、Linuxは、ホーム・ビジネスユーザにも人気が出始めました。 + + + + + -- cgit v1.2.3